弊財団の理事長であり、東洋大学の総長として、公民連携(Public Private Partnership)の分野を切り開いてきた塩川正十郎先生が、2015年9月19日にお亡くなりになれました。享年93歳(19日午前10時15分、肺炎のため大阪市内の病院にて)。

 塩川先生は、自民党の代議士として、内閣官房長官や自民党総務会長などを務め、「塩爺(しおじい)」の愛称でも親しまれました。慶大経済卒後、大阪府布施市(現・東大阪市)の助役を経て1967年に自民党から衆院旧大阪4区に出馬し初当選。当選11回。運輸相、文部相、官房長官、党税調会長、党総務会長などを歴任されました。

 2001年発足の小泉内閣に財務相として入閣。ひょうひょうとした語り口で人気を博し、小泉純一郎首相の後見役として存在感を発揮しました。特別会計の無駄遣いに業を煮やし、国会で「母屋(一般会計)でかゆをすすっているのに、離れ(特別会計)ですき焼きを食べている」と答弁した際は、国民の多くからの注目を集めました。

 安倍晋三首相の父である安倍晋太郎元外相(故人)に近く、首相候補だった同氏を森喜朗元首相らとともに支え、「安倍派四天王」と呼ばれました。2003年11月の衆院選に出馬せず、政界を引退。その後は東洋大総長を務める一方、テレビ番組などにも出演し、政界のご意見番として活躍しました。

 葬儀では、小泉純一郎元内閣総理大臣が弔辞を読み、小泉氏自身が政治家をめざして修行していたころから、塩川先生の暖かい指導をいただいてきたこと、塩川先生との交流のエピソードなどを紹介された。弔電も安倍首相、中曽根元首相、マハティール元マレーシア首相などから寄せられました。

 生前のお人柄をあらわすような、シンプル、簡素にして清廉な葬儀が行われ、多くの方がお別れに集まりました。

 衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。

                                             (以 上)