岡山県FM(ファシリティ マネジメント)連絡会議が、10月03日、玉野市で開催された。

 冒頭、開催地を代表して玉野市長からのご挨拶があり、その後、構想日本の伊藤伸様による「高松市の公共施設仕分け」、元哲西町長の深井正様による「きらめき広場がどうやってできたのか」の2講演が行われた。

 黒田晋玉野市長は、玉野市の公共施設の老朽化の状況を直視し、それを市民とともに情報共有しながらまちづくりに取り組んでいく姿勢を、自然な語り口でお話しをされた。企業城下町として、本州と四国のフェリー航路の交通結節点として、高度経済成長とともに急速に都市化が進んだ玉野市は、今後の公共施設・社会インフラの課題解決を考える「日本の縮図」と見ることもできる。これからの取り組みが期待される。

 つづいて、構想日本の伊藤氏からは、過日実施された高松市における公共施設仕分けの取り組みについてご紹介いただいた。政策・事業を対象として行ってきた「事業仕分け」の手法を、「公共施設」に応用することによって、公開の場での議論を通じてこの問題を考える取り組みであり、多くの注目を集めた。無作為抽出の市民によるプロセスの有効性などとともに、現実の体験に基づいたお話しはとても充実した内容であった。

 最後に、元哲西町長の深井氏による「きらめき広場哲西」の実現までの官民連携による取り組みについてお話しがあった。国土交通省の新施策のひとつである「小さな集落」づくりのモデルとして今なお注目を集める同施設が、なぜ、どのように実現してきたのか?を当事者としての視点から、ひとつひとつのプロセスにおける議論などもひもときながら、ご紹介いただいた。全町民を巻き込んで、機能やレイアウト、運営方法などを話し合いながらつくりあげていく過程そのものが、コミュニティの力を引き出し、持続的なまちづくりの動きを作り出す原動力となった、と総括された。

 内容のつまった講演・議論を通じて、現実のFMの課題とその解決に向けた大いなる示唆を得られる貴重な機会となった。

(了)