(概要)
 PPPをはじめ、様々なアプローチからまちづくりの取り組みが行われているが、それがなかなか広がっていかない、協力者があられない、主体的・自立的なものになっていかないなど、共通の課題に直面している。
 それらを克服するためのヒントとして、多様な人々を結びつける市民運動を理論化し「分断されたアメリカを一つにした男」として世界的に知られるマーシャル・ガンツ博士(ハーバード大学ケネディ行政大学院)である。本人が来日して、2013年12月、日本各地で活動するNPOの代表ら47名を集めてワークショップが開催された。


ガンツ博士(NHK HPより)


ワークショップの様子(同上)

 ガンツ博士が訴えるのは、人々をつなぎ、動かすことのできる「物語」を共有することの重要性。カリスマ・リーダーに頼らず、一人一人の当事者意識を高めて社会を変革する可能性を考える。

 コメンテーターに、糸井重里さん(コピーライター)と室田信一さん(首都大学東京准教授)が出演。糸井さんは被災地支援のお話しやガンツ博士のお話しの普遍性を、室田さんはワークショップの主催者のひとりとして、パブリック・ナラティブやコミュニティ・オーガナイズの意義を、それぞれお話しされた。

(所感)
 筆者も本ワークショップに参加し、人々を動かすための「物語」を考え話すこと=パブリック・ナラティブの演習と、それをきっかけとして現実の活動を展開するための手法=コミュニティ・オーガナイズの演習を実践した。
 ひとりのリーダーが多数を引っ張るカタチのではなく、関わる人たち自らが資源を持ち寄り、主体性を発揮して活動するきっかけ・動機を与えるリーダーシップの重要性を、体感した。
 これからの行政、企業、地域・市民を巻き込んだPPPを推進していくための具体的なノウハウとして、大きな示唆を得ることができた。